2010年夏。近郊で仕事をやっつけて美唄に向かう。
目的地は美唄銀座。
ここは、美唄自慢の飲み屋街だ。
ワビサビ銀座の「商店街」という見地からは
外れるかもしれないけれど
そもそもこのゆるゆるコンテンツに
カテゴリー、ジャンルを定めること自体が不毛なのだからして
別に気にせず、書いちまう。
正式な名称は銀座街というらしい。
そこにそびえ立つことにどんな意味があるのか全く持って
分からないゲートにそう記されてある。
このゲートの前後を銀座通りとするならば
その長さは200m程度だろうか。
飲み屋街としては、すこぶる好感度大。
場末感と、なごみ。
憔悴感と、たくましさ。
落剥感と、しぶとさ。
うらぶれた情景の中に、
星霜を生き抜いてきた骨太さやしたたかさが見え隠れしている。
いいね、うん。媚びがない。
正々堂々と、もの悲しいのがいいよ。
ぴえろに、ぽてとに、キングジョージ。
治外法権的ランダムな、スナックのネーミングもサインもいい。
ミュージックパブの看板の妙ちくりんなイラストもいい。
ああ。扉のコテコテしたデコレーションもいいね。
そういう店に
(和風スナック「まー☆ちゃん」的な店に)
全く何の臆面もなく、微塵の迷いもなく入店し
(「はい、おばんでした。山本でした〜」的なノリで)
心底楽しめるようになる・・・
(呑んで唄ってひっくり返って、
「いやいやいや、まーた山さん、べろべろだもね〜。
ほれ、もう、帰んなさいって〜!」的に叱られる)
ためには、あとどのくらい修行が必要なのだろうか・・・。
と、なんだかよくわかんないこと書いたけれど、
ここは今や全国に名を馳せる美唄焼き鳥の聖地。
写真をパシャパシャ撮って、界隈の佇まいを堪能していたら、
あらま、もう夕暮れだ・・・ってなことで、
その日はカメラマンらと、名店福よしに飛び込み
焼き鳥とビールを堪能したのだよ。
あー。うめー。
(・・・・しかし、写真添付できないのは、どーしてだ?)