G-1グランプリをご存じだろうか。
毎年全国の銀座通りマニアが一堂に会し
銀座通りの最高峰を選出するという
あの誉れ高き祭典である。
そして先に開催されたこの一大イヴェントにて
北半球ブロックの
最優秀ストリートの栄誉に輝いたのが
この旭川銀座通りなのである。
うそですが。
でも、そのくらい私のハートを
どっかん、どっかん、打ちまくる
ヒビサビ感やノスタルジーに充ち満ちた銀座なのだ。
例えば通りの中央にすっくとそびえる
銀ビルはかつては結婚式や宴会が取り行われる華やかな建物だった模様。
階段を上ると各フロアがどのように使われていたかが伺いしれる。
なんでも最上階には展望レストランがあったとか。
すばらしき凋落ぶり。
栄枯盛衰にもほどがあるってもんだよ。
ううう。たまんない!
通りの向こうには、銀座デパート。
銀座デパート。 銀座デパート。...意味なく2回繰り返しちまった。
しかしこの建造物が目に飛び込んできたときは、
もう言葉さえ失ったね。
いや建造物なんて範疇にはもういないよ。
奇跡のアート。過ぎ行く歳月が刻んだ時空の造形だよ。
外観の凛然とした風貌もさることながら、
その胎内、
小宇宙へと誘う階段のと誘う階段の雰囲気や
惜しくも閉店してしまっている居酒屋の入り口の面構えは、悶絶もの。
気づくと頬をはらはらと熱い涙が伝っていたよ。
いや、これもうそですが。
とはいいながらも、実はこの界隈、ちょっと活気もある。
買い物に行くおばちゃんとか
学校帰りの学生さんとか
ただただ歩いてるおじさんとか、
ただただ佇んでるおばあちゃんとか。
結構人通りもある。
小綺麗な店もあったり。
実はこれも大切。
適度な人気(ひとけ)って、銀ブラの絶妙なアクセント。
人情味、生活臭、下世話感、下町っぽさって
佇まいだけでは醸し出せないもの。
そのほか一帯には
酒屋だの、市場だの、飲み屋だの、神社だの、
あれやこれやと、見どころたっぷり。
ビール(みたいなもの)を軽く呑んだけど
ありゃりゃ、もう約束の時間。
これは日を改めて
もう一度、じっくり"浸るべき"と思った...ぜよ。
このセンス...サイコ−!