↑最近見つけたイカス酒場
取材して呑んで執筆して呑んで
会議して呑んで出張して呑んで
打ち合わせして呑んで、さらに呑んで呑んで。
こういうルーチンを数十年も繰り返してると
今仕事してるんだか
誰かと酒場で酔ってるんだか、わからなくなる時があるよねぇ。
...ってないよ。さすがにまだない。
そんな話はさておき。
先日、滝川市に足を運んだときの話。
取材も無事終わり、カメラマンと昼ごはんでも食おうかと
いつものような場末スガレ系の焼肉屋(滝川は焼肉タウンなのだ)の暖簾をくぐった。
カウンターに陣取ってあれこれオーダーをしてると
そこの店主らしきおばちゃんが、ニヤニヤしながら
「あんたら、映画の人だろ?」と尋ねてきた。
「は?」とワタクシ。
「へ?」とカメラマン。
なにを言ってるの、このおばちゃん。
「だって、スーツ着てないし。やっぱり、映画の人だろ?」とおばちゃん。
「いや違うよ、普通の仕事」とカメラマン。
「そう、普通のサーカス団員」と、スベるワタクシ。
なんでも数日前、この店の近くで映画のロケがあったらしく、
昼時に映画のスタッフやら出演者やらがこの店に食事に来たとか。
その中には自称スペシャル有名な俳優もいたという。
以下、婆さんの弁。
「かんとくとかゆうめいなはいゆうさんもきたんだわぁ。そこのざしきにすわったんだわぁ。それがまた、いいおとこなんだわぁ。かおがこんなくらいに、ちいさいんだわぁ。いいにおいもしたんだわぁ。でさぁ、まごにでんわしたら、まごもだっしゅできたんだわぁ。さいんちょうもって。でもねぇ、そのときみせにいたよっぱらいのばあさんが、そのはいゆうにチューとかしようとしてまいったんだわぁ」
どこで区切っていいかわからないような話だったけども、
気になるのはその俳優が誰かってことだわな。
「その俳優って誰?」とカメラマン。
「わかった、子門真人!」と相変わらずスベるワタクシ。
「えーとだれだっけ」と思案のおばちゃん。
そこで、はたと思いつき、ワタクシらにメモ紙を見せる。
「メモしといたんだわぁ、そうそう、この人、知ってるっしょ?」
あー、うん、うん、知ってる、知ってる、風田政き、ね。
って、誰?
風田政きって誰?
しかも最後の一文字がひらがなって何故?
おばちゃんのトホホな話は
まだまだ続くんだけども、この先は、どこぞの酒場でお話しますわね。
帰り際におばちゃんと名刺交換。
最後もやっぱり笑わせてくれたよ...
コメントを投稿する