かなりの事後報告だけれど
さらに弊社弘中も書いていたけれど
先月、恒例の社員旅行に行ってきた。
東京を起点にアチラコチラに
足を運んだのだけれど
その話はどこぞの酒場でおいおいお伝えするとして。
ここでは、
今回の旅行でワタクシのハートを
ワシ掴みにした魔空間のリポートを。
ここが入口...
オンボロ階段をトントンと下って...
蛍光灯が切れかけた薄暗い案内板と...
1ミリも笑えないダジャレをやり過ごすと...
東京メトロ銀座線浅草駅に直結。
東京最古の地下街、
昭和生まれ感涙必須の「浅草地下商店会」が開けているのだ。もわーん。
いやー、たまらない。
まことに、たまらない。
実にたまらん!
朽ちゆく空間、
世間から取り残されたような時間に加え、
錆び果てていく壁や床から放たれる
最期のあがき感が、たまらない。
固くシャッターを閉ざしたり
変色した看板が遺影のように居座る中で
いやいや、まだまだ、どっこい生きてる的な店の
下世話なたくましさに、身悶えてしまうのだ。
ああ、もう700円払うから
そんなに連呼しないで...
と嘆願したくなる床屋さんがあったり。
年季が入りすぎた店構えと
煮染めを連想させる暖簾...
なんだかナマモノを
お願いしづらい寿司屋さんがあったり。
OLやビジネスマンが行き交う
地下鉄の改札の横で
オッサンが猛然と蕎麦を掻きこむ
古い立ち食いそば屋があったり。
油まみれの店内と
メニュー表記の雑さに、
逆にそそられる
小悪魔的な中華料理屋があったりと、
どこか宇宙の始まりを連想させる
カオス場末空間。
洒落っ気もセンスもウルトラ希薄、
似非臭やらカオス臭やらが満載なのに
妙に惹かれるのは、
たぶんどの店も
老舗だの伝統だの歩みだの
レトロだの流行だのに、
頼ることも寄りかかることもしていないからだ。
昨日までやってきたからとか、
これで喰ってるんだからとか、
そんな日和見的なスタンスで
あっけらかんと営業しているのが
なんだか妙に潔くて、心地よく感じてしまうのだ。
なんだかわかんないけど、
トーキョーサイコー、
ニッポン、バンザイ!なのだ。
とかなんとか、
ひとり悦に浸っていると、
心のなかでアルコールエンジェルが囁く。
「理屈ばかり言ってるけども...結局アンタ、呑みたいんでしょ」
素直に「はい」と答えて、そそくさと、この店へ。
冷たいビールと
焼きそばと煮込みと
夏競馬を楽しんだのでありました。 マクレー! サセー!
ちなみに馬券は全敗。競馬でもリアルに悶絶しました。
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