ブローグ横丁

2015年7月16日 浅草の悶絶空間。

IMG_7795.JPG


かなりの事後報告だけれど
さらに弊社弘中も書いていたけれど
先月、恒例の社員旅行に行ってきた。

IMG_7756.JPG


東京を起点にアチラコチラに
足を運んだのだけれど
その話はどこぞの酒場でおいおいお伝えするとして。


ここでは、
今回の旅行でワタクシのハートを
ワシ掴みにした魔空間のリポートを。


ここが入口...

IMG_7802.JPG


オンボロ階段をトントンと下って...

IMG_7808.JPG


蛍光灯が切れかけた薄暗い案内板と...

IMG_7810.JPG


1ミリも笑えないダジャレをやり過ごすと...

IMG_7811.JPG


東京メトロ銀座線浅草駅に直結。
東京最古の地下街、
昭和生まれ感涙必須の「浅草地下商店会」が開けているのだ。もわーん。

IMG_7817.JPG


いやー、たまらない。
まことに、たまらない。
実にたまらん!

IMG_7825.JPG

朽ちゆく空間、
世間から取り残されたような時間に加え、
錆び果てていく壁や床から放たれる
最期のあがき感が、たまらない。

固くシャッターを閉ざしたり
変色した看板が遺影のように居座る中で
いやいや、まだまだ、どっこい生きてる的な店の
下世話なたくましさに、身悶えてしまうのだ。

IMG_7820.JPG

ああ、もう700円払うから
そんなに連呼しないで...
と嘆願したくなる床屋さんがあったり。


IMG_7815.JPG

年季が入りすぎた店構えと
煮染めを連想させる暖簾...
なんだかナマモノを
お願いしづらい寿司屋さんがあったり。


IMG_7821.JPG

OLやビジネスマンが行き交う
地下鉄の改札の横で
オッサンが猛然と蕎麦を掻きこむ
古い立ち食いそば屋があったり。


IMG_7826.JPG

油まみれの店内と
メニュー表記の雑さに、
逆にそそられる
小悪魔的な中華料理屋があったりと、

どこか宇宙の始まりを連想させる
カオス場末空間。

洒落っ気もセンスもウルトラ希薄、
似非臭やらカオス臭やらが満載なのに
妙に惹かれるのは、
たぶんどの店も
老舗だの伝統だの歩みだの
レトロだの流行だのに、
頼ることも寄りかかることもしていないからだ。

昨日までやってきたからとか、
これで喰ってるんだからとか、
そんな日和見的なスタンスで
あっけらかんと営業しているのが
なんだか妙に潔くて、心地よく感じてしまうのだ。

なんだかわかんないけど、
トーキョーサイコー、
ニッポン、バンザイ!なのだ。

とかなんとか、
ひとり悦に浸っていると、
心のなかでアルコールエンジェルが囁く。
「理屈ばかり言ってるけども...結局アンタ、呑みたいんでしょ

素直に「はい」と答えて、そそくさと、この店へ。

IMG_7824.JPG

冷たいビールと
焼きそばと煮込みと
夏競馬を楽しんだのでありました。 マクレー! サセー!
IMG_7829.JPG

ちなみに馬券は全敗。競馬でもリアルに悶絶しました。

コメントを投稿する

このページの先頭へ