相変わらずです。
あいも変わらず、
呑んだり(書いたり)飲んだり(寝たり)彷徨ったりしております。
一人で、酒友と、
たまたま横に座ったオッサンと。
なのでそのあたりの備忘録を。忘れないうちに。
チャリ通の途中で立ち寄った酒場。
外見も素晴らしいけれど
店内の佇まいも、脊髄やら尾てい骨あたりにグッと来る。
そして店主のお人柄がいい。
笑顔を絶やさない、相槌が絶妙、意外とおちゃめ。
三拍子そろったサケノミクス。
椅子という椅子のネジが緩みまくって
バランスボールの上に座って呑んでるみたいだったけども
...そこはお愛嬌。
北区の片隅にある老舗酒場、鳥勝。
数年前まで女将さんが切り盛りしていたのだけれど
脳梗塞で倒れてしまい、
現在は旦那さんが店に立っている。
カウンターだけ。
肴も数品しか揃わない。
瓶ビールを頼むと
「じゃ、買ってくる」と、毎回溜息をつくので
「あ、焼酎でいいや」と、毎回云い直す。
次は最初から焼酎を頼もうと、毎回思う。
そして毎回長居してしまう、居心地がいいから。
サツエキ北口のセピア酒場。店名はうみぼうず。
自分が、最初に(まともに)就職した編集会社が
同じビルにあったこともあり、
昼飯の出前を頼んだり、当時の社長に連れられてお説教を食らったりと
思い出がこんもり詰まっておる。
焼き鳥、鍋、揚げ物と料理はひと通り揃っているのだが
どの料理も、なにかが、どこかが、
欠けている気がするのは気のせいか。
もしかしたら。それこそがこの店の持ち味なのかもしれんね。
いずれにしても、自分には特別な懐古酒場、
今後も長く永く生きながらえてほしいと、切に。
赤平にある感涙食堂。
風雪を耐えしのいだ暖簾の残骸... いや、佇まいが素晴らしい。
気っ風のいいお母さんが一人で厨房に立つ。
自分を含む訪れた数名が
思い思いのメニューを頼むと、
母さんの眉間に険しいしわが寄った ...気がしたので
「みんな醤油ラーメンで」と、すかさず訂正した。
石炭で釜の湯を沸かすという
炭鉱町の風情を今の残す名店。
ラーメンもすこぶる旨い。
小樽の路地裏の奥に佇む酒場。
店名はお伝えできないけども、
ここはもう泣きたいほどに素晴らしい酒場。
いや実際に泣けるんだよなぁ...
漬け物をかじってはホロリ、
ビールを呑んではホロリ、
焼き鳥を注文してはホロリ、
移ろう時の流れと世の無常にホロリ...
と、カウンターの端っこで酒を啜りながら
自作自演のドラマに
どっぷり浸り込んでいる涙目のオッサンを見て
店主はドン引きなのだけども。
すっかり地元になりつつある麻生、
その昭和寿司屋。
御年八十を超える可愛い大将は
おしゃべりが好きで
界隈の昔話やら人生のよもやま話やらを
名調子で聞かせてくれる。
一杯ごちそうさせてというと
「俺はこれで酔える」と
喉を鳴らして
ノンアルビールを飲み干すのだ。
最後は五年ほど前まで住んでいた大谷地の酒場。
というより蕎麦屋。名前はかのん。
かなり老朽化した建物だったので
一念発起のリニューアル。
夜の暖簾が「酒」の一文字がなんとも潔い。
店主夫妻は優しく気さく。
この街で上手に月日を重ねてほしい。
と、なんだか酒場案内見たくなったけども。
...今宵はどこに行こうかねぇ。
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