付き合い始めの女子の手料理
高校入試を受けたのは今から、えーと(計算中・・・)約20年前!
あまりに過去すぎて、ちょっと気絶しそうになる。
当時、旭川の中学に通い、家の都合で岩見沢の高校を受験。
受験会場に友人の姿はなく、一人寂しく弁当を食った記憶が蘇る・・・。
なんて、私のどーでも良い思い出はさておき、
高校入試をテーマにしたのが本作。
作者は「告白」「贖罪」の湊かなえ。
手の込んだ伏線があっちこっちにタップリと張り巡らされているのは、さすがミステリーの名手。
ところが準備に張り切りすぎたせいか、肝心のクライマックスがアレレ?な感じ。
付き合いたての女子が作る晩御飯ごとく、
ちょっと良い食材を買い込み、
普段使ったことのない調味料で味付け、
じっくりコトコトに煮込んで、
タップリと手間ひまをかけた割には仕上がりはフツーという・・・。
残念。
だが男子たるもの、ここは「超ウメーよ!」と、モリモリ食さねばならない。
間違っても「フツー」などと言ってはいけないのだ。
2014年9月25日