スマイル書房

『序の舞』 (中公文庫)
買い取ってやる度
★★★★★

次の朝ドラ、これにしませんかー!!

日本画には全くもって疎い佐藤ですが、
上村松園は少し気になる存在でした。

女性は家庭に入り、
家を守ることが美徳とされていた時代、
誹謗中傷を受けつつも、
すさまじい情熱で画家への道を歩んだ女性。
その上村松園をモデルにしたのが、
この「序の舞」です。

気品溢れる画風からは、
想像もできないほどの壮絶な人生。
"女だから"というだけで、
男たちからは嫌がらせされるわ、
親族からは絶縁されるわ、
家が二度も燃えちゃうわで、
波瀾万丈すぎる人生に、佐藤はハラハラドキドキ。
もう、徹夜で一気読みです!!

悔しさを飲み込みながら、
ひたすらに絵筆を握り続ける松園(作中では松翠)。

親子3人、けして世に向けて声を荒げるでなく、
悔しさを内に向け、画へと昇華させていく様が、
同じ女性として共感しまくりなのであります。

現代女性が、
性差別を受けることがなくなったにしても、
女であれば誰でも一度は、
性別を弊害に感じたことがあるはず。
(ないですか?)
女性にこそ読んでほしい!一冊です。

もう、これは次の朝ドラにしてほしいなぁ。
それが無理なら、NHKの木曜時代劇枠でもいい。
テレ東の新春2夜連続時代劇でも、
2夜ぶっ通しで見ます。

師匠との道ならぬ関係が朝ドラには厳しいかも、、、ですが、不倫は『花子とアン』で実証済みなので、
ぜひぜひ朝ドラ化してほしいものです。

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週末に見に行ってまいりました、
上村松園展@山種美術館。
どの絵も本当に美しく、素晴らしかった......。

「序の舞」「焔」も、いつか生で見てみたい。
札幌に来ないかなぁ。

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