ブローグ横丁: 2015年7月アーカイブ
2015年7月16日 浅草の悶絶空間。
かなりの事後報告だけれど
さらに弊社弘中も書いていたけれど
先月、恒例の社員旅行に行ってきた。
東京を起点にアチラコチラに
足を運んだのだけれど
その話はどこぞの酒場でおいおいお伝えするとして。
ここでは、
今回の旅行でワタクシのハートを
ワシ掴みにした魔空間のリポートを。
ここが入口...
オンボロ階段をトントンと下って...
蛍光灯が切れかけた薄暗い案内板と...
1ミリも笑えないダジャレをやり過ごすと...
東京メトロ銀座線浅草駅に直結。
東京最古の地下街、
昭和生まれ感涙必須の「浅草地下商店会」が開けているのだ。もわーん。
いやー、たまらない。
まことに、たまらない。
実にたまらん!
朽ちゆく空間、
世間から取り残されたような時間に加え、
錆び果てていく壁や床から放たれる
最期のあがき感が、たまらない。
固くシャッターを閉ざしたり
変色した看板が遺影のように居座る中で
いやいや、まだまだ、どっこい生きてる的な店の
下世話なたくましさに、身悶えてしまうのだ。
ああ、もう700円払うから
そんなに連呼しないで...
と嘆願したくなる床屋さんがあったり。
年季が入りすぎた店構えと
煮染めを連想させる暖簾...
なんだかナマモノを
お願いしづらい寿司屋さんがあったり。
OLやビジネスマンが行き交う
地下鉄の改札の横で
オッサンが猛然と蕎麦を掻きこむ
古い立ち食いそば屋があったり。
油まみれの店内と
メニュー表記の雑さに、
逆にそそられる
小悪魔的な中華料理屋があったりと、
どこか宇宙の始まりを連想させる
カオス場末空間。
洒落っ気もセンスもウルトラ希薄、
似非臭やらカオス臭やらが満載なのに
妙に惹かれるのは、
たぶんどの店も
老舗だの伝統だの歩みだの
レトロだの流行だのに、
頼ることも寄りかかることもしていないからだ。
昨日までやってきたからとか、
これで喰ってるんだからとか、
そんな日和見的なスタンスで
あっけらかんと営業しているのが
なんだか妙に潔くて、心地よく感じてしまうのだ。
なんだかわかんないけど、
トーキョーサイコー、
ニッポン、バンザイ!なのだ。
とかなんとか、
ひとり悦に浸っていると、
心のなかでアルコールエンジェルが囁く。
「理屈ばかり言ってるけども...結局アンタ、呑みたいんでしょ」
素直に「はい」と答えて、そそくさと、この店へ。
冷たいビールと
焼きそばと煮込みと
夏競馬を楽しんだのでありました。 マクレー! サセー!
ちなみに馬券は全敗。競馬でもリアルに悶絶しました。
2015年7月2日 呑川のほとりで
先日、東京に行ってきました。
東京といえば酒場。酒場といえば東京です。
というわけでグッと来たお店を2軒ご紹介。
まずは浅草、田原町にある「ねぎま鍋」の店、一文(いちもん)。

古い民家をベースにしたような趣きのある佇まい。

店内もいい雰囲気です。
田舎の婆ちゃんの家のような階段を上がると2階がお座敷になっていて・・・
なんと、床の間で甲冑がお出迎え!

オー、ジャパニーズ・サムライ!!
これは家康か?秀吉か?武者小路実篤か?
ってか、武者小路実篤は武者じゃねーし!
・・・とくだらない論争を繰り広げている間に
用意していただいたのがこちらのねぎま鍋です。

北海道じゃあんまりお目にかからない料理だけど、
これがすんごく旨い!
箸がすすみ・・・
酒がすすみ・・・
イエーイ!

ぷはー

ごちそうさまでした!

お次は京急蒲田にある角打ち、渡商店。
駅から15分ほどの住宅街の中にありますが
タクシーもあまり通らないので、徒歩で向かいます。

外見は普通の酒屋さん。
レジの横では犬が気持ちよさそうに昼寝をしています。

店内をよく見ると丸椅子が置いてあり、
ビアサーバーも設置されています。
これぞ角打ち、ka-ku-u-chiです。

つまみは缶詰。
これも定番。

ちなみに店のほとりには川が流れていて・・・
「呑川」といいます。

















