ブローグ横丁

アーカイブ

ブローグ横丁: 2014年10月アーカイブ

2014年10月30日 ハマっているもの。

「最近◯◯にハマっている」という類の話は、聞いた人がステキね!と思うような話題でなければなりません。

例えばスキューバダイビングとかオーガニックワインとかヨガとか。

基本的に横文字で、ハイソな香りがして、ソトコトとかで特集を組まれちゃうようなモノじゃなきゃ人様のハートは掴めないワケです。

で、僕が最近ハマっているのは

・・・塩辛作り。

あゝ、なんと貧相な響き。

さらに漂う場末感。

書かなきゃ良かったと思いつつも、後悔は先に立たんのです。


興味のない方には全く通じないハナシですが、
市販のパック入り塩辛は甘すぎていけません。
中には丁寧に「ハチミツ入り」というのもある。意味がわからない。

理想は寿司屋の突出しで出てくるような塩辛。
旨味はあるけど、あっさりしてる。ハチミツなんて論外です。

そんな塩辛は売っていないかといろいろ試しましたが、どうにも見つかりません。

「じゃあ作ればいいんじゃない?」という某氏の助言で、開眼しました。

その手があった!と。

調べてみると作り方はさほど難しくない模様。

しかも、イカは生でなくてOK。
冷凍もので十分とあります。

で、実際チャレンジしてみると、出来栄えも悪くなく、なかなかどうして寿司屋の塩辛に近い味です。

2014-10-29.jpg

今回は先日京都で購入した原了郭の黒七味を隠し味に使ってみました。

ステキ系の話題じゃないので詳しいレシピは割愛。

是非知りたいという酔狂な方はヒロナカまで。

シーズが取材やライティング、デザインワークを手がけさせて頂いた
フリーマガジン「つくるべあ」の第2号が完成しました! 

IMG_6954_c.jpg

ピンク色の熊造(くまぞう)が目印の今号も、
北海道のモノづくり企業で働く「つくる人」の魅力をたっぷりとお届けします。
見かけられた方はどうぞお手にとってご覧ください。

「つくるべあ」WEBサイトでは小冊子で伝えきれなかった情報を掲載中!
小冊子に登場する方のフカボリ取材に加え、
製造現場や職場の様子、つくられるモノの紹介、企業の人材感など幅広く紹介しています。

人とモノづくりに関わる人とシゴトの情報発信サイト「つくるべあweb」
http://www.tsukurubear.com/

お疲れさまです、佐藤です。
なんだか、日々の事柄に謀殺されつつアプアプしていた佐藤。
ほっと一息つけたところで、先週あったステキな出来事をご紹介!

いつもお世話になっているお仕事先の方から、
新十津川町にある山の取材のご依頼をいただきました。
図々しくも、佐藤は主人も引き連れて同行。(本当にありがとうございました!)
とても貴重な体験ができました。

bassai.jpg
カラマツの伐採現場を見学。バリバリー!ドスン!

clender.jpg
伐採後の木が、カレンダーや名刺になるなんて。
すごくすてきなアイデア!

hoarunomori.jpg
ここが散策路の入り口。
「ほある」ってすてきな名前。どきどき。

guidesan.jpg
ガイドさんが散策の合間に、
木々のことや動物のことを説明してくれました。

「枯れ葉にくるまってコウモリがいる」
「くるみの食べ方で、どの動物かがわかる」
「ねずみに一度かじられた木は腐ってしまう」...etc...。

一見、見過ごしてしまいそうな森の風景も、
ガイドさんの話に耳を傾けつつ見ると、本当におもしろい!

miharashi.jpg
見晴らしサイコー。気持ちいいー!

kitsutsuki.jpg
キツツキのつついた跡。

日頃の運動不足がたたり、
佐藤にとってはかなりの道のり。ひーひー。
本当に小学生以上向け...??

一緒に歩いていたKさんは、
ずっとお子さんを肩車をしながらの散策。
信じられない...母強し。。

7yearstree.jpg
植樹から7年の木。
木って、本当に育つのに時間がかかるものなんだな。

rakuyou.jpg
ガイドさんが採ってきてくれた立派なラクヨウ。
(この日の晩ご飯に。ごちそうさまでした!)

滝川出身 五十嵐威暢氏の
『かぜのび美術館』にも立ち寄る事ができました。

kazenobi.jpg
惜しくも展示終了だったメーヴェ、見たかった......!!

omoide_photo.jpg
廃校となった吉野小学校を使用した美術館。
思い出の写真たちが、胸をきゅんとさせます。

新十津川役場の方々の豚汁、
大畠精肉店&ヴルストよしだのハムとウインナー、
美味しかった~!(ついでにビールもぐびぐび)

実際に山を歩いて、木や虫やかえるや、いろんな生き物を触ってみて、
専門家のお話を聞きながらの散策は、本当に楽しかったです!
(お仕事中の山本さんを尻目に...)
全身で秋を満喫した、佐藤なのでありました。

2014年10月24日 ステキな職業

今日、シーズに超フレッシュなスタッフが入社しました。
なんと、平成11年生まれ、15歳!
2014-10-24 14.08.26.jpg
青春まっただ中のヤングボーイ!!

シーズの平均年齢をぐっと引き下げてくる期待の新人です。

・・・なんてね。

ネタをばらせばヤング・ボーイの正体は
手稲あすかぜ高校の1年生Sくん。

シーズでは2、3年前から職場体験を受け入れていて、
年に1度、高校生がやってくるのです。


聞けばSくん、将来は薬剤師になりたいのだとか。


いい目標ですね〜。

15歳でコピーライターやデザイナーになりたい、なんて言うようなら「正気かい?」と2時間ぐらい問い詰めるとことですが、薬剤師なら異論なしです。

ぜひ、夢を叶えてほしいですね。

先日、帯広方面へ取材に行ったときのこと。

帰りのJRの時刻まで時間が少し余ったので、
酒場の秩序を確かめるためのパトロールに出かけました。

帯広のまちが持つ力は底知れず、
スナックや居酒屋のくたびれた看板が連なる
「堀」や「小路」や「世界」や「街」、
果ては「銀河」までがそこかしこに。

有名なところでは中心部に近い
「八丁堀」「新世界」「恵小路」あたりでしょうか。

そこから北へと足を延ばせば、
「銀河街」や「二条銀座街」などなど。
DSC_0415.JPG

昭和の風を思い切り吸い込んで...というより、
日が暮れても電灯がつかないであろう廃墟的な小路で
あまりのカビ臭さにむせ込んでいると...

ムムム!謎の注意書きが!
DSC_0421.JPG
入店禁止者リストに「獅子舞」の名。

別の小路を歩いていると...やや!またもや!
DSC_0413.JPG
今度は「獅子舞」が筆頭に!

何をやらかしたんだ獅子舞。
本来は縁起物なのに何故なんだ獅子舞。
あゝ、獅子舞ブルース。
獅子舞はどこから来てどこへ行くのか。
この世の獅子舞だ...。

気を取りなおして調べてみたら、
「獅子舞入店禁止」の理由は意外と単純でした。
その昔、悪い獅子舞は頼んでもいないのに突如現れ、
頼んでもいないのに舞い始め、
出演料まで要求するという暴挙に出ていたのだそう。
押し売りと同列に並べられるのも納得の極悪ぶり。

う〜ん...私は全く知りませんでしたが、
年齢が上の世代の方はご存知なのだろうか...。

興味がある方は「獅子舞 お断り」で検索!
ちなみに「獅子舞 おこ」と打ったら検索予測も出てきますよ。
スクリーンショット 2014-10-24 16.13.27.png

2014年10月21日 人気店らしいけども。

水は低い方へと流れる。
人は楽な方へと流れる。

抗ってはみるけれど、それが世の常だ。
そんなことを感じさせてくれたのがコレ。


IMG_3938.JPG


ん?よく見えない?
じゃアップで。


IMG_3939.JPG


とある店の行灯。
記されているキャッチコピーが
「珈琲と飯そして酒」


たった10文字なのだけれども
だんだん低い方へ
だんだん楽な方へ、
だんだん自堕落な方へと客を誘ってる感が秀逸だ。


コーヒー飲みに入ったけれど
しょうが焼き定食が美味そうなのでガッツリ飯を食って
一杯だけ一杯だけと言い聞かせてビールも頼んじゃったけども
なんだかいい気持ちになっておかわりで熱燗もお願いしちゃった的な。

そんな光景を彷彿とさせる名コピー。    ...って彷彿じゃないか。たはは。


ま、シーズでいうならば。

上坂から弘中そして山本!    となるのかしら。


しかし、
こうして文字面にすると、
だんだんダメになっていく感がリアルだね。ある意味スゴイね。落ち込むね。


...結局なんの話だかわかんないけども。

...ま、こういう本を喜んで買うあたりがワタクシのダメなとこなんだろうけども。


IMG_3985.JPG

2014年10月15日 残金3円

その昔。
ちょっとした「集い」があり
そのメンバーで銀行口座を開設することになって、


で、 その講座の名義をどうするか
という運びになった際、
回りがなんでもいいっていうもんだし、
ちょうどモーレツな二日酔いで
前の晩のことが曖昧だったこともあり
何気に「昨夜の記憶」としたのだけれど、


銀行に足を運ぶ度に、
「昨夜の記憶さま〜、昨夜の記憶さま〜」と呼ばれ、
その度に失笑と冷笑と軽蔑と慰みと
その他さまざまなカオスが入り混じった視線を一身に受けるという
前代未聞の羞恥体験をしたことと、


その後もあの銀行のおぞましい光景がフラッシュバックし
夜な夜な枕に顔をうずめ身悶えた続けたことを思い出し、


...今、久しぶりに悶絶している最中であります。

IMG_3981.JPG

IMG_3931.JPG

目の端に
風雪ですっかり色をなくした
煮染色の暖簾が留まる。
その佇まいに引き寄せられて
ガタついた扉を引く。

IMG_3934.JPG


入った瞬間に、
「あー、これこれ」と思う。
大仏パーマが
伸びかけたおばちゃんが
「いらっはい」と笑う。
入れ歯が合っていないのだろか。
口元を見る。
よく分からない。
よくわからないまま、
テレビ台の下の
テーブルに着き、椅子を引く。
愛想のないメニューを見上げる。
癖で、瓶ビールの文字面を探してしまう。
おばちゃんが水を持ってくる。
コップのサッポロビールの
ロゴが掠れている。
おすすめを尋ねる。
「丼ものが、評判いいよ、カツ丼とか」と、
おばちゃんが笑いながら答える。
自分も笑う。
笑いながら、
「じゃ、チャンポンを」という。

IMG_3935.JPG


チャンポンが来る。
一口すする。
熱い。
火傷しそうに熱いけれど、

「あー、これこれ」と思う。

このページの先頭へ